もっと もっと モルモット オルガ

パディントンでおなじみのマイケル・ボンドさん。ボンドさんは、オルガ・ダ・ポルガという名のモルモットの物語もかきました。訳者がオルガについて少しずつ書いていこうと思っています。

緑したたるいなかの景色

オルガはたいていの時間を、小屋と金網囲いのなかですごしています。それでも、坂のうえにあるオガクズ家から谷をみおろす景色はオルガをあきさせません。


緑あふれる場所にすむオガクズ一家はうらやましいかぎりです。ただ、ボンドさん自身は、ロンドンに住んでパディントンやオルガの物語を書いていました。晩年はパディントン駅から遠くないところにすんでいたようです(骨董品屋さんのグルーバーさんのいるポートベロー通りの近くにもすんだことがあるそうです)。


オルガにえがかれる緑したたるいなかの景色は、ボンドさんが子どものころ、バークシャーのニューベリーでみていた景色なのかもしれません。


野の花々はニューベリーでも、ハイドパークでも、さらにはなれた日本でも同じ。新緑あふれ草花が元気なこの季節は、タンポポややわらかそうな草をみるにつれ、オルガがよだれをたらしそうだなとかんがえてしまいます。

アビシニアンモルモット(まき毛モルモット)

以前に、このブログでオルガがアビシニアンモルモットだということをかきました。今回は、この種類についてもう少し詳しくかいてみたいとおもいます。


この種類の特徴は、3cmくらいと長い毛。そしてオルガご自慢のくるんくるんとうずをまくまき毛です。オルガは自分のがいちばんとおもっているようですが、じつは、理想のまき毛のつきかたがあるでそうです。それは、体のよこに4つ、肩に2つ、おしりに2つ左右対称に8つあること。オルガがそんなまき毛をもっていたら、コンテストではべつな賞をもらっていたことになります。でも、それは本人にはないしょにしておきましょう。


どうしてアビニシアンといわれているのかは謎です。アフリカのエチオピアという国は昔アビニシアといわれていましたが、それとは関係がないようです。この種類がはやりだしたビクトリア時代に、きいたこともないような異国の名まえにしようと、音のひびきで商人がつけたという説もあります。


長年モルモットをかってきたイギリスの愛好家たちによると、アビシニアンモルモットは、とっても知りたがり屋で活発。そのため冒険にまきこまれやすいとか。そんなことをきくと、われらがオルガとボリスがひきおこす騒動も、アビシニアンだからしかたがないと納得できてしまいますね。なにしろDNAなのですから。


オルガ、オルガ、いろんな顔

うらうらとした春の陽気になりました。タンポポが、あちこちにぽっぽっと黄色いあかりをともしています。


タンポポといえば、オルガが表紙でしあわせそうにもぐもぐしている絵をおもいだします。いたやさんのえがくオルガは、とてもかわいいモルモット。でも、オルガの「かわいくない」性格もよくあらわれているのですよ。


第一章のタイトルしたのオルガをみてください。なんて生意気そうな顔でしょう。これは、ペットショップの店長にわるぐちをいわれてぷりぷりしているところです。「オルガって、気もちが顔にでるんだから~」といいたくなるくらい、本のあちこちにでてくるオルガは表情ゆたか。


わたしが気にいっているのは、ボリスにうらぎられたオルガが、あらんかぎりの力を目にこめてにらんでいる顔。そのおかげですっかり元気をつかいはたすほどの強烈なにらみかたなのです。それから、みんなにサリーのピューマをおいはらった話をしているときの、攻撃的な顔もひそかにわらえます。


そうそう、トリビアをひとつ。『オルガとボリスとなかまたち』の表紙では、オルガとボリスがシロツメクサをたべています。たくさんのクローバーがかいてありますが、そのなかに、よつばが1まいまぎれていますよ。みつけたらしあわせになれるかも。