もっと もっと モルモット オルガ

パディントンでおなじみのマイケル・ボンドさん。ボンドさんは、オルガ・ダ・ポルガという名のモルモットの物語もかきました。訳者がオルガについて少しずつ書いていこうと思っています。

緑したたるいなかの景色

オルガはたいていの時間を、小屋と金網囲いのなかですごしています。それでも、坂のうえにあるオガクズ家から谷をみおろす景色はオルガをあきさせません。


緑あふれる場所にすむオガクズ一家はうらやましいかぎりです。ただ、ボンドさん自身は、ロンドンに住んでパディントンやオルガの物語を書いていました。晩年はパディントン駅から遠くないところにすんでいたようです(骨董品屋さんのグルーバーさんのいるポートベロー通りの近くにもすんだことがあるそうです)。


オルガにえがかれる緑したたるいなかの景色は、ボンドさんが子どものころ、バークシャーのニューベリーでみていた景色なのかもしれません。


野の花々はニューベリーでも、ハイドパークでも、さらにはなれた日本でも同じ。新緑あふれ草花が元気なこの季節は、タンポポややわらかそうな草をみるにつれ、オルガがよだれをたらしそうだなとかんがえてしまいます。