もっと もっと モルモット オルガ

パディントンでおなじみのマイケル・ボンドさん。ボンドさんは、オルガ・ダ・ポルガという名のモルモットの物語もかきました。訳者がオルガについて少しずつ書いていこうと思っています。

モルモットの種類

モルモットにはいくつか種類があります。いちばんよくみるのはイングリッシュ。オルガの物語の舞台イギリスと同じ名前ですね。長い毛をコートのようにまとっているのはシェルティ
オルガは、もふもふした毛のあちこちにまき毛があるアビシニアンです。まき毛はバラの花の形になぞらえてロゼットともいわれています。このまき毛が頭にあるのがクレステッド


ボリスにも「これまでみたなかでいちばんすてきなバラのかたちをし」たまき毛があると、オルガがおもっているので、ボリスもアビシニアンのようです。とはいえ、オルガはすかさず自分のまき毛だってまけていないといっていますがね。



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モルモットはペルー原産?

 オルガは物語のなかで、モルモットがもともと住んでいたのはペルーだといいます。それは、うそではありませんが、どうやらペルーだけとはかぎらないようです。モルモットは、南アメリカの山岳地が原産です。


 英語でモルモットを guinea pig といいますが、これはヨーロッパ人が南アメリカのオランダ領ギアナ(Dutch Guiana)からモルモットを本国にもちかえったためといわれています。 guiana pig とよばれていたのが、だんだんに  guinea pig となったのですね。


 ペルーといえばパディントン。オルガに南アメリカではなく、ペルーからきたといわせるとは、ボンドさんはよほどペルーがお好きだったようです。


 参考文献 "I love guinea pigs" by Dick King-Smith

ボンドさんとモルモット

「オルガ・ダ・ポルガ」シリーズは、ボンドさんの娘、カレンさんがかっていたモルモットをモデルにかかれました。そして、物語の飼い主の女の子の名前も、カレンといいます。


 ボンドさんは、自分でも小さなころモルモットをかっていました。そして、じつは今年おなくなりになるまでも、ロンドンにあるご自宅のダイニングに、モルモットをはなしてかっていたそうです。名前はオクサナとオルガ。ボンド家には何代にもわたるオルガがいるのです。


 オルガの物語をよんでいると、モルモットの習性からしぐさまで、ほんとうによくモルモットをしっているとおどろかされます。