もっと もっと モルモット オルガ

パディントンでおなじみのマイケル・ボンドさん。ボンドさんは、オルガ・ダ・ポルガという名のモルモットの物語もかきました。訳者がオルガについて少しずつ書いていこうと思っています。

テレビはめずらしい?

ある日けがをしたオルガは、しばらく立つこともできませんでした。でも、テレビでバレリーナがおどるのをみて、自分もいっしょにおどったつもりになることで、立つことができました。


このときオルガは、「こんな魔法のような時代にうまれて、ほんとうによかった」とさけびます。


いまの時代、あたりまえのようにリビングにあるテレビですが、はるか昔からあったわけではありません。


テレビは1925年にイギリスのジョン・ベアードという人が発明したといわれています。これは、ボンドさんが生まれる1年まえのこと。それから、イギリスでテレビ放送が本格的にはじまるまでさらに10年以上がたっています。ということは、ちょうどボンドさんの子ども時代にテレビが世の中にでてきたことになります。


テレビがあたりまえでなかったときをしっているボンドさんだから、はじめてテレビをみたオルガの気持ちがよくわかったのでしょう。

モルモットとジャンプ

 モルモットといっしょにくらしていたボンドさんは、びっくりするくらいよくモルモットを観察していたようです。オルガの話を読んでいると、それがよくわかります。


 オルガは、「このすばらしい世界で、すべてはうまくいっている!」とおもったときに、ぴょんととびあがってみせます。それから、カエルの〈ドウドタルさん〉のジャンプに感心して、まねしてみたりもします。


 じつはこれ、ほんとうにモルモットがやっていることなのです。まだ年齢の小さなモルモットは、うれしくなるとジャンプをしてしまうらしく、ポップコーンジャンプという名前までついています。あの小さな体をいっぱいにつかって気持ちをあらわすのです。なんてかわいらしい。


 でも、このポップコーンジャンプ、大きくなるとしなくなってしまうそうです。なんだか人間とにていますね。

あなのなかのヒキガエル

これは料理の名まえです。お話のなかでは、オルガがほんとうにヒキガエルをたべるとかんちがいしたおかげで、ノエル、ファンジオ、グレアムがたいへんな目にあってしまいまいました。


モルモット騒がせなこの料理、イギリスでは長くしまれています。


つくりかたはかんたん。


1.オーブンを240度くらいにねっしておきます。
2.深い耐熱皿などに油をしいてソーセージをいれ、こんがりとやきます。
3.いちどオーブンからとりだして、小麦粉(120g)、牛乳(200ml)、卵(2こ)を泡だて器でよくまぜた生地をそそぎます。
4.そのまま15分くらいやきます。


生地がだんだんとふくらみ、ソーセージをおおってしまいます。それが、えさをねらって巣穴から顔をのぞかせているヒキガエルのようなのでこの名がついたともいわれていますが、ほかにもいろいろな説があるようです。


こんかいは、マフィン型でつくってみました