もっと もっと モルモット オルガ

パディントンでおなじみのマイケル・ボンドさん。ボンドさんは、オルガ・ダ・ポルガという名のモルモットの物語もかきました。訳者がオルガについて少しずつ書いていこうと思っています。

オルガ、オルガ、いろんな顔

うらうらとした春の陽気になりました。タンポポが、あちこちにぽっぽっと黄色いあかりをともしています。


タンポポといえば、オルガが表紙でしあわせそうにもぐもぐしている絵をおもいだします。いたやさんのえがくオルガは、とてもかわいいモルモット。でも、オルガの「かわいくない」性格もよくあらわれているのですよ。


第一章のタイトルしたのオルガをみてください。なんて生意気そうな顔でしょう。これは、ペットショップの店長にわるぐちをいわれてぷりぷりしているところです。「オルガって、気もちが顔にでるんだから~」といいたくなるくらい、本のあちこちにでてくるオルガは表情ゆたか。


わたしが気にいっているのは、ボリスにうらぎられたオルガが、あらんかぎりの力を目にこめてにらんでいる顔。そのおかげですっかり元気をつかいはたすほどの強烈なにらみかたなのです。それから、みんなにサリーのピューマをおいはらった話をしているときの、攻撃的な顔もひそかにわらえます。


そうそう、トリビアをひとつ。『オルガとボリスとなかまたち』の表紙では、オルガとボリスがシロツメクサをたべています。たくさんのクローバーがかいてありますが、そのなかに、よつばが1まいまぎれていますよ。みつけたらしあわせになれるかも。