もっと もっと モルモット オルガ

パディントンでおなじみのマイケル・ボンドさん。ボンドさんは、オルガ・ダ・ポルガという名のモルモットの物語もかきました。訳者がオルガについて少しずつ書いていこうと思っています。

テレビはめずらしい?

ある日けがをしたオルガは、しばらく立つこともできませんでした。でも、テレビでバレリーナがおどるのをみて、自分もいっしょにおどったつもりになることで、立つことができました。


このときオルガは、「こんな魔法のような時代にうまれて、ほんとうによかった」とさけびます。


いまの時代、あたりまえのようにリビングにあるテレビですが、はるか昔からあったわけではありません。


テレビは1925年にイギリスのジョン・ベアードという人が発明したといわれています。これは、ボンドさんが生まれる1年まえのこと。それから、イギリスでテレビ放送が本格的にはじまるまでさらに10年以上がたっています。ということは、ちょうどボンドさんの子ども時代にテレビが世の中にでてきたことになります。


テレビがあたりまえでなかったときをしっているボンドさんだから、はじめてテレビをみたオルガの気持ちがよくわかったのでしょう。